(許可事例)国際結婚相談所を通しての結婚で過去の来日歴について疑義のあった日本人の配偶者ビザ

投稿者: | 2020年9月5日

代表行政書士の茂木です。(´・ω・`)

弊所でサポートさせて頂いた許可事例です。ご参考になれば幸いです。

【概要】中国国籍/マルチビザにて来日歴多数あり/(2019年)/認定

 短期滞在ビザで多数回来日されている配偶者の場合は、いろいろと注意しなければいけないことが多いのですが、今回は、その過去の短期ビザでの来日時での出来事で、一度、不許可とされてしまいました。

 その出来事とは、中国配偶者様は、「日本の空港には着いたが、入国審査で引っかかって日本入国を拒否され中国へそのまま引き返した」ということです。

 当職としては、過去に短期ビザで来日経験がある方には、その時の事を色々とお伺いするのですが、全くその事をお話ししてくれませんでした。後で聞けば「日本に入国できなかったから、関係ないと思った。」とのことです。日本人配偶者様もこの事実は知らず、不許可を受けて初めて知らされました。

 「まぁたしかに、日本に入ってないんだから、関係ないよなって思っちゃうよね。」と思いましたが、入管的には、「入国拒否処分をした」ということであり、当然、その時の調書が残っています。

 最初の申請では、この事に全く触れずに申請しましたので、入管的には「意図的に隠してるんか・・・?」と思うのも仕方ありません。さらに、表題の通り、国際結婚相談所を通しての結婚でしたので、入管担当者の疑義を深めてしまったのかもしれません。そして、さらに、日本人配偶者様と出会ったあとにも、短期ビザで来日しており、その事を日本人配偶者様に伝えていなかったりと・・・交際の経緯や結婚の意思、に疑義を持たれました。

 不許可になってしまったのは仕方がないので、すぐに再申請しました。日本入国拒否になった理由を詳しく、これでもかと言わんばかりに何度も詳しくお話ししていただきました。

 正直言うと、過去の来日では、何か「男」の匂いがしました。だから、当職にも日本人配偶者様にも伝えなかったのかな、と思いました。しかも、時期がちょっと被ってるし・・・。

 しかし、入管担当者から再申請では、「当時の詳しい状況説明」を求められていましたので、ありのままの結婚経書、理由書を作成し、当然、日本人配偶者様にもご確認頂きました。

 もしかしたら、この結婚はご破算になってしまうかも・・・と思いながら、日本人配偶者様とお話をすると、「結婚すればいろいろな事があると思いますが、全て覚悟の上で結婚しました。」と、中国配偶者様への温く強い想いでした。

 日本人配偶者様にそう言って頂けましたので、張り切って再申請に臨みました。

何とか許可を頂くことができました。3ヵ月くらい審査されたと思います。

 その後、無事、奥様は来日されました。そして、日本人の旦那様から「あの時は、とてもお世話になりました。今、とても幸せです。ありがとうございました。」と新年の挨拶lineを頂きました。

困難に負けずに、末永くお幸せにと願っています。m(__)m

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