結婚に至った経緯書の書き方

 このページでは、配偶者ビザを申請する際に、必ず書かなければいけない「結婚に至った経緯(いきさつ)」の書き方をご紹介いたします。ご参考になれば幸いです。

 配偶者ビザの申請で、日本人の配偶者でも永住者の配偶者でも入管に必ず提出する「質問書」の2ページ目に記載を求められる「結婚に至った経緯(いきさつ)」。HPで検索すると例文、サンプルが多く出回っていますが、特に文章で書く必要はありません。文章を書くのが苦手という方は、以下のような感じで記載しても構いません。ただし、この場合は、記載内容を疎明する写真をたくさん提出するようにしてください。写真があまりない場合、通常の結婚のルートから外れている場合(両親に挨拶していない、出会って間もない、写真が一枚も出てこない等・・・まぁ何が通常のルートなのかは、正直わかりませんが・・・。)は、交際の状況を伝えるために、やはり文章で書いた方が良いと思います。文章の作成例は、後にご紹介いたします。

【質問書の2ページ目に記入】

2019年12日10 ○○駅前で初めて会ってスタバ○○店で2時間ほど話しました。(それまではメル友。メールのやり取り添付)
2019年12月17日 ○○駅前で会う。カフェレストラン○○で食事をしました。
2019年12月31日 一緒に○○神社で年越し。(写真1)
2020年1月5日  ○○○○でボーリングを楽しみました。交際を申し込み、交際がスタートしました。(写真2)
2020年1月25、26日 1泊2日で○○県へ旅行。(写真3、4)
2020年2月14日 バレンタインだったので、○○で食事をしました。(写真5)
2020年3月14日 ホワイトデーに○○を夫からプレゼントされました。この時プロポーズされました。(写真6)
2020年5月5日 私のご両親と食事。結婚の挨拶。(写真7)
2020年7月27~8月1日 夫の両親家族へ結婚の挨拶のため○○へ渡航しました。(写真8、9)
2020年8月8日 ○○市役所へ婚姻届け提出。
2020年8月25日 在日○○大使館へ結婚報告。

2020年9月現在 お互い人生で今が一番幸せです。(写真10)
  

 それでは、次に文章での作成です。ご参考になれば幸いです。初めて出会った場所及びその時の気持ち、デートした場所及び感想、プロポーズの事とその時の心境、お互いの結婚への気持ち、お互いの両親や知人の祝福など記載できれば良いと思います。これらの事は、申請書、質問書からは見えてこない部分ですので、しっかり記載する事で、婚姻の信ぴょう性(非虚偽性)を高めることができると考えます。

                                            【質問書別紙】
 法務大臣 殿

                        結婚に至った経緯


                                    20○○年×月×日
                                    申請人  □ ××
                                    申請人夫 ○○△△

 私は、日本国籍の ○○△△ と申します。この度の申請人であり私の妻である中国国籍(台湾) □ ×× を日本に招聘したく、在留資格認定証明書の交付の申請を行わせていただくに当たり、妻と初めて知り合ってから結婚に至り、現在までの経緯を下記にご説明させていただきます。ご査証の程、宜しくお願い申し上げます。

 私と妻との初めての出会いは、20××年○月ニュージーランドのハミルトンという街での宿泊先「△△△△」でした。当時、私はワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドに滞在(20××年○月○日~20××年△月△日)しており、妻は観光(20××年○月○日~○月×日)でニュージーランドを訪れていました。その宿泊先「△△△△」で、私が妻に、英語で話しかけたのが交際のきっかけとなりました。妻のハミルトンでの滞在期間は3日間でしたが、その間、一緒にハミルトン市内を観光したり、日本食レストランで食事をしたり、ロッジでバーベキューをしたり、とても楽しい時間を過ごすことができました。別れる際には、お互いの電話番号とメールアドレスを交換しました。その後、妻は台湾に帰りましたが、メールや電話で連絡を取り続けていました。妻がニュージーランドを離れてから、次に私が妻に会いに台湾へ渡航するまでの間は、お互いメールと電話だけのやり取りでしたが、私は次第に妻に恋愛感情を抱くようになりました。
 私は、ニュージーランドでのワーキングホリデーを終えて日本に帰国した後、就職活動をし、株式会社□□に就職が決まりました。仕事が始まるまでに1ヶ月ほど期間が空きましたので、この間(20××年×月○日~×月△日)に、私は妻に会いに台湾へ渡航しました。この時、妻のご両親ともお会いすることができました。日本帰国後、今度は、妻が私の仕事の夏休みに合わせて来日(20×○年□月×日~20×○年□月△日)してくれました。東京都内観光やディズニーランドに行って楽しく過ごし、私の両親にも妻を紹介しました。。この時、私は妻に、「結婚を考えている」と伝えました。妻も「私もです。」と答えてくれました。今思えば、これが妻へのプロポーズでした。
 その後は、お互いの結婚への意思も固まっていましたので、結婚への準備を始めました。20×○年△月△日に、私が会社の休日を利用し、妻のご両親へのご挨拶と妻への結婚指輪をプレゼントするため台湾へ渡航しました。そして、20××年○月×日に結婚手続きのため、再度、台湾を訪れて結婚手続きを終えました。帰国後すぐの○月△日に○○市役所へ婚姻届けを提出しました。
 結婚式につきましては、妻の在留資格を取得し、妻を日本に呼び寄せた後、日本で行う予定でいます。結婚式場は、妻は私と一緒に各会場を下見して決めたいと言っています。新婚旅行につきましても、結婚式を行った後、1週間ほどの日程でイタリア旅行を計画中です。

 今後の生活設計につきましては、現在、私は、2DKの賃貸アパートに住んでいます。広さは十分ですので、妻の来日後も引き続き現在の住居で暮らす予定です。私の月収は23万で、多くはありませんが、贅沢をしなければ、妻と二人で生活していくには十分です。妻も理解してくれています。妻は、親日であり、日本の文化や風習をよく知っています。また、独学ですが日本語をよく勉強しています。私との会話も日本語です。私と知り合う以前にも、観光で来日したことがあります。したがって、日本の生活にもすぐに慣れ、日本人の妻として立派にやっていけると信じています。

 以上のような経緯により、本件申請を行わせていただく次第ですので、私と妻が一日でも早く日本で一緒に生活ができるように、妻 □ ×× に 「日本人の配偶者等」の在留資格認定証明書の交付のご許可を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げる次第です。