永住理由書の書き方(一般的な場合)

 このページでは、永住理由書の例文をご紹介いたします。特に書き方の決まりはありませんので、例文を参考にしながら、ご自身の状況に合わせて作成してみてください。

 以下の例文は、これまでの日本在留状況や納税状況に問題のない、一般的な例文です。これまでの日本在留状況に問題があるのであれば、その事に関する記載が必要になりますし、別途、事情説明書などを用意する必要も出てきます。ご参考程度にしていただければと思います。

 尚、日本人の配偶者や永住者の配偶者の方の場合は、永住理由書は不要です。取り立てて入管に説明しておきたいことがある場合にのみ、理由書を準備してください。

                                              20○○年○月□日

法務大臣 殿

                                   国籍   ○○
                                   申請人  □ □○
                                   生年月日 19○○年○月×日

                       永住理由書


 私は、○○国籍の □ □○(○○歳)と申します。今後も日本で仕事を続け、ずっと家族と共に日本で安定した生活を送りたいと切望し、この度、妻、娘とともに永住許可申請させて頂きました。ご査証の程、よろしくお願い申し上げます。

 私は、子供のころから日本に興味があり、母国○○の□□大学日本語科を卒業後、20○○年○月に△△県立大学○○学部に留学生として来日しました。△△県立大学在学中は、教授や先輩、同僚などから日本のルールやマナー、日本人の価値観などたくさんの事を教えてもらい、大変お世話になりました。特に、○○○○研究室の同じゼミに所属していた△△□□氏は、私にとって日本でできた初めての友人であり、今でも親交があります。氏とは、よくゼミが終わった後に大学近くの「○○○ー○」で飲みながら、○○の話しや日本の話しをしました。とても良い思い出の一つです。
 20○○年○月、大学を卒業し、株式会社○○に就職しました。その3年後の20○○年○月に現在の勤め先である△□株式会社に自身のキャリアアップのため転職しました。転職後は、年収もあがり、仕事内容も、私の語学力やPCスキルを存分に発揮できる状況であり、今の職場に大変満足し、やりがいを感じています。

 私の妻、△ ○○(○○歳)は、20○○年○月に△△県立大学○×学部に留学生として来日しました。20○○年○日に同大学を卒業し、同年4月、株式会社○○○○に就職しました。その約2年後の20○○年○月に私と結婚、退職しました。20○○年○月には、長女が生まれました。結婚して以来、仲良く協力して、休日などには旅行を楽しんだり、夫婦円満に送ってきました。現在は、娘の保育園(○○市立○保育園)への送り迎えや語学講師のアルバイト、家事などと忙しい毎日を送っています。娘も保育園を楽しんでおり、17時頃に妻が迎えに行くと「もっと保育園で遊びたい」と度々言われてしまいます。娘には、このまま日本の教育を受けさせ、将来的には日本と○○の発展、交流に貢献できる国際感覚豊かな人物に成長して欲しいと、夫婦で常々話し合っています。

 現在、私の年収は○00万円程であり、貯金は○00万円、賃貸アパートで家賃は約6万円です。経済的には、特に不自由する事なく生活できています。今後は、自宅の購入も考えています。来日してから約10年が経ち、友人も仕事も全ては日本にあります。これらを捨てて○○に帰国し、もう一度、一から生活を始める理由は何もありません。このまま家族と共に、日本で安定した生活を送っていく事を切に願っています。

 今後とも、日本の法律や法令、社会のルールをよく学び遵守し、日本社会の一員として責任ある生活を送っていきます。
 以上のとおりであり、家族共々がより一層安定した「永住者」の在留資格を心から希望する次第です。私共の諸事情ご理解の上、永住許可を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。
 
                            申請人  

        

 A4で1枚程度で十分です。「これまでの在留状況」「現在の状況」「なぜ永住したいのか?」「結びの言葉」を簡潔に記載します。家族の状況が良好である、夫婦仲が良い、特別な技術を持っている、日本人友人がたくさんいる、など永住審査にプラスになることは積極的に記載してください。その際には、具体的エピソードを添えると、自分だけの永住理由書になると思います。