会社設立経緯に関する説明書

 このページでは、経営・管理ビザを初めて申請する際に提出するとよいと考えられる「会社設立経緯に関する説明書」の記載例や作成ポイントをご紹介いたします。ご参考にしていただければ幸いです。様式はありませんので、自由に、事実通り、会社設立経緯を記載してください。

 尚、この書類は、必須提出書類ではありませんので、基本的には提出不要です。ただ、準備して提出できれば、経営・管理ビザの申請で提出される様々な書類の関連性をはっきりと入管審査官に示すことができますので、なるべく作成・提出したいところです。

                                       2020年〇月〇日
法務大臣殿
                                  愛知県名古屋市・・・・
                                  ○○○○株式会社
                                  代表取締役 ○○ ○○ ㊞

                  会社設立経緯に関する説明書

 私は、○○○○株式会社代表取締役である○○○○と申します。この度の申請人である弊社取締役の○□氏とは、十数年前に氏が留学生として来日した時からの知り合いでした。
 数年ほど前に、氏より「日本で□□関係のビジネスを展開していきたいので協力してほしい」と相談があり、少し悩みましたが、氏からの日本での熱いビジネスプランなどを聞くうちに協力する事を約束しました。氏は、短期ビザで度々来日しておりましたが、その際には、氏に同行して、日本での氏のビジネス展開を支援してきました。
 そして、2020年〇月〇日に○○○○株式会社を設立し、私が代表取締役社長となり現在に至っています。
 
 私は、現在、弊社の代表取締役ではありますが、弊社の経営は、申請人である〇□氏が全て担っております。私は、氏が日本でビジネスを発展させられるように、私個人所有の建物及び倉庫、資材置き場、駐車場などの一部提供や氏の日本不在時の必要事務の補助をしています。
 弊社設立以来、取引先との交渉は、短期商用ビザで来日した○□氏が行っておりましたが、相手先ブランドでの製造注文が多いため、メールや国際電話等だけで打合せを完了させることが難しく、企画打ち合わせのための来日回数も多くなっていました。また、問題が発生した場合には、日本国内にて迅速に対応・処理する必要性も生じており、取引先からの強い要望でもあります。

 以上のような経緯によって、弊社を設立し、本件申請人を招へいするに至った次第です。
 御庁におかれましては、弊社諸事情ご理解の上、本件申請にである〇□氏に在留資格「経営・管理」のご許可を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます


 上記の記載のポイントですが、

  • 会社設立までの大まかな経緯
  • 現在の状況
  • 会社設立の必要性
  • 結語

となっています。細かくは割愛しますが、「申請人が経営権を持っていること」「事務所等の賃貸状況」「短期ビザでの活動内容」「取引先の要望」と経営・管理ビザの考慮要素を疎明する事項を記載しています。経営・管理ビザの要件を満たしているかどうかは、基本的には、定款、登記簿謄本、賃貸契約書等々の証拠書類で確認されることですので、この説明書は、それら証拠書類を確認するだけではよくわからない、疑義が生じそうな事柄を補足説明する資料という位置付けになります。